絵空事たいむ

ブログの内容は、空の写真だったり稀に旅行記です。

【小和田駅】秘境駅の旅2014  その4

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前回の続きです。

 7.小和田駅散策

 

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散策道入口。

進んでいった先に六角形の形をした小屋があった。

その中には大きく『愛』と書かれた二人掛けの椅子があった。どこもかしこも恋人御用達の場所があるんですね...ハハハ。。。

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愛のイスから早々と立ち去り、どんどん奥へ進んでいく。

今度は廃屋があった。どうやって中へ入っていくか分からなかったのでスルーした。

廃屋の近くに、高瀬橋・塩沢集落と書かれた案内板があった。

高瀬橋25分、塩沢集落は1時間。

塩沢集落はちょっと厳しいなぁと思いつつ、行けるところまで行くことにした。

 

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僕とMは林道を歩いている。RPGでいう、序盤~中盤のダンジョンみたいだ。非常にワクワクする。冒険をしている感満載だ。

 

左側に目をやると、天竜川が流れている。

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太陽の光で反射して川が煌めいている。翡翠色、エメラルドグリーンと称される天竜川は格別だった。

僕たちは踵を返すことなく、どんどん前へ進んでいく。

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この先、高瀬橋。

通行不可と書かれた看板があった。通行不可って書かれてあったから行けないのかと思って、別の道に進むことにした。

この看板に目もくれず、突き進んでいけば通行はできないけれど、高瀬橋と呼ばれる橋が拝めたのに、ちょっともったいないことをしたと後々、家に帰って気づいたのであった。

別の道、その先には民家があった。廃屋かもしれない。

とりあえず行ってみることにした。もし民家だったら不法侵入になるよなぁ僕たち。民家の庭?のような場所は薪やら植物があったから、もしかしたら人がいるのかもしれない。すぐに退散した。

 

ちょっと、危ない場所に立ち入った。

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床は鉄筋。通行中、岩と木の枝が行く手を遮っており、下手をすると服やカバンなどが何かに引っ掛かり、転倒して怪我をする。最悪、林道から外れて下に落ちて死亡……ということもあり得る。こんなところで死んだらどうしようもない。

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気を引き締めてかからなければいけない、と同時に本当に冒険しているかのように思えて楽しかった。でもまぁ、危ないところは慎重に。

そういう場所が2箇所あった。帰り道も気を付けないとな。とにかく安全に。お互いが注意を払って前へ進んでいく。

それを超えた先には赤い橋のようなものが見えた。Mは事前に調べていたようで興奮している。

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なんとか無事、危険個所を通り過ぎて赤い橋の前までやってきた。強風時は通行しないよう、注意喚起がなされている。

赤いつり橋の下は水が流れていて、当たり前のことだけど天竜川へと繋がっていくんだろう。

時間を確認すると、お昼の12時よりちょっと前だった。まだ進める。まだいける。僕たちは進んでいく。

赤い吊り橋は意外と揺れた。

RPGならここら辺に魔法陣やら回復陣があって、セーブしてその後橋を越えた先にイベントが発生するけど、僕たちにはそんなことなかった。

 

道はどこまでも続いていた。

さきほどまでは下へ下へと進んでいったが今度は上へ上へ。ところどころ急こう配なところもあって、足に負担がかかる。おデブな僕は体力がなく、息切れを起こして足も痛くなってしんどかった。というか、暑すぎ!汗が噴き出してくる。

Mはというと……、元気そうである。僕に元気を分けてください。体力あるなぁ。。。いや、僕が体力なさすぎるだけなんだろう。20代平均の体力じゃない気がする。運動しようと思った。思っただけだった。

 

時間は12時20分。

散策してから45分くらい経っていた。そろそろ戻ったほうがいいかもしれないなぁとMと相談した。

どうしようか、と話し合いながら前へ進んでいく。僕はギブアップしたかったけれど、どうせここまで来たのなら、もう少し進んでみて頂上までたどり着きたい気持ちもあった。

なによりこんな中途半端なところで終わってしまっては、心残りが生まれる。

前へ進むか、戻るか悩んでいると前方から1組の男女ペアが現れた。年齢は30代くらいだろうか。挨拶をしてきたのでこちらも挨拶をする。

Mは、頂上まであとどれくらいですか?と尋ねた。どうやらあと少しらしい。時間にして20分程度。景色が綺麗ですよ、ということも言っていた。

お礼を言って別れる。Mと話し合って、これはもう行くしかないということになった。電車乗れなくても仕方ない。天竜峡の滞在時間が少なくても僕たちは行かなければならない。しょうもない使命感に駆られた。

 

……しばらくして。

まだですか?もうきついです。えらいです。しんどいです。息も絶え絶えで弱音を吐いているのは僕である。何度か休憩した。Mはどんどん進んでいく。もう一人で行けばいいんじゃないかな、僕の屍を越えていってほしかった。

それでもなんとか我慢して進んでいって、ようやく地上らしき場所が見えてきた。林道ではなくなっている。白いガードレールが見えた。

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急こう配な林道を、最後の力を振り絞って登っていく。歯を食いしばって歩いた。

M君が先に到着した。M君からの歓声はない。どうしたのだろうか。僕もなんとか、林道を抜けることができた。

あれ、これだけ?景色は?さっきのペアの女性がいっていた、綺麗な景色とは一体?ただ林道から抜けてきただけじゃないか。雑木林しかないじゃないか。道路があるだけじゃないか。

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さっきの女性は一体何に対して、景色がきれいと言っていたのだろう?おいおいおい、嘘なのかよ。

僕はもう足が棒の状態だった。これ以上は進めない。気力も無くなった。腹減った。食欲しかない。コンビニで買ったおにぎりを食べた。とても美味しかったけれど、釈然としない。う~ん...

現在時刻は12時40分。

ここまで来るのに1時間ちょいかかっている。普通に考えれば間に合わないだろうが、ぼくたちは景色を見つつ、写真を撮りつつこんなに掛かったのだ。

なんとか、走っていけば間に合わないだろうか。

13時19分の電車に乗れば、天竜峡でのんびり出来る。イチかバチか、いっちょ頑張ってみっかー!!!

下り坂、階段を駆け巡っていく。危険だったが時間がないので仕方ない。足がもつれそうになりながらも走った。

あっという間に赤い吊り橋までやってきた。

本当にあっという間だった。時間は12時50分。これなら間に合いそうである。走る速度を弱め、小走り程度になった。

 復路の難関であった危険な場所は安全に。

ここで慌てて怪我をしたら意味がない。無事、通り抜けてまた小走りになる。

 

最終的に到着したのは13時をちょっと超えたあたり。まだ時間に余裕があったので日記帳に感想を綴った。

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日記帳を書いている途中、さきほどすれ違った1組の男女ペアが現れた。Mは、頂上ってあのガードレールのところなんですか?と質問したところ、そうですよ、と返ってきた。

 

そうですか...とMは答えて会話を終えた。

 

13時19分。電車は遅延なくやってきた。足が痛い。ようやく体を休めることができる。こうして、小和田駅探索は無事に終えることができた。多少、心残りはあるけれど(あのガードレールを超えた先に塩沢集落があるらしい。きっと、景色が綺麗といった女性は、そのことを指しているんだと思う)

 

次は天竜峡へ向かう。続く。